より多くの人へ適切に情報を伝えられるよう配慮したユニバー サルデザインフォントを採用しています。空間に余裕のある文字 で視認性・可読性に優れており、誤読を防ぐシンプルな形状で 読みやすさと高いデザイン性を備えています。見えにくい条件 下での検証を繰り返すことで、視力や環境に左右されることなく
CSR広報部
〒108-8501東京都港区港南2丁目13番40号 TEL. 03-3458-5413 FAX. 03-3450-1383
http://www.maruchan.co.jp/
CSR
報告書
2012
(年度) 2007 2008 2009 2010 2011
3 20 ( 円)
0 1,000 2,000 3,000 4,000
3 1 3 220 3 1 3 3 0
(年度) 2007 2008 2009 2010 2011
2 ( 円)
0 100 200 300 400
202 2
311 2
I N D E X
会 社 情 報 事 業 概 要
トップメッセージ
マルちゃんの!
すべては笑顔のために
品 質
品質保 証 体 制 安 全・安心の取り組み
環 境
環 境マネジメント 環 境 負荷データ
環 境 負荷 低 減の取り組み 生物多様 性
社 会
従業 員との関わり 取引先との関わり 株主との関わり
社 会のためにできること
震災復興状況
コーポレートガバナンス
当社では事業活動が各ステークホルダーに及ぼす影響につ いて明確に報告するため、報告書の位置付けを改め、2011 年より「CSR 報告書」として発 行することとしました。今 年も 昨年の方向性を引き継ぎ、海 外 事 業の状 況についても可能 な限り開 示しながら、より分かりやすい形で当社の取り組み を報告致します。
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編 集 方 針
2011年4月1日~ 2012年3月31日。 一部2012年度の活動も含みます。
報 告 対 象 期 間
東洋水産(株)全事業所、国内グループ会社。
一部活動・データについては海外グループ会社を含みます。 報 告 対 象 組 織
会社情報
社 名
創 立
資 本 金
連 結 従 業 員 数 連 結 売 上 高
本 社
T E L
社 長
事 業 所 数
関 係 会 社
東洋水産株式会社
TOYO SUISAN KAISHA, LTD. 1953年3月25日
189億6,952万円
3,985人(2012年3月末時点) 3,209億円(2011年度) 〒108-8501
東京都港区港南2丁目13番40号 (03)3458-5111(代表)
小畑 一雄
工場8、冷凍冷蔵倉庫14 支店・営業所28
31社(海外8社含む)
連結売上高の推移
連結営業利益の推移
事業セグメント別
連結売上高比率 地域別連結売上高比率
品 め 内 め 低 品 品 の他
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国内 海
トピックス
メキシコ
無菌包装米飯「あったかごはん」を中心とした包装米 飯をはじめ、魚肉ハム・ソーセージ、フリーズドライスー プ な ど、保 存 性 と 簡
便 性を生 かした 商品 をお届けしています。
和風カップめん「赤いきつね」「緑のたぬき」やノンフ ライカップめん「麺づくり」、全く新しい製 法で業 界に新 風を吹き込んだ袋めん
「マルちゃん正麺」など が ご 好評いただいて います。
事業概要
● 国内即席めん事業
チルド焼そばのトップブランド「焼そば3人前」をはじめと したチルドめん、シュウマイなどのチルド惣菜、業務用冷凍 めんなど、鮮度感・素材感の高い商品をお届けしています。
● 低温食品事業
● 加工食品事業
今年で40周年を迎え、現在では北米から広く中南米 などにまで展開しています。 現地の嗜好を的確に捉えた 「Maruchan」の 即
席めんは、アメリカ・ メキシコ 両国 でトッ プブランドとなってい ます。
● 海外即席めん事業
● 水産食品事業
主に大手コンビニエンスストアチェーン向けの弁当・ 惣菜事業及び不動産賃貸事業を行っています。
● その他事業
最新の設備と豊富 な収容能力、国内外の 広域ネットワークを駆 使し、保管・物流・通 関と総合的なサービ スを提供しています。
長年の経験と最新鋭のシステムを活かし、お預かりした荷 物を確実に取り扱っています。
● 冷蔵倉庫事業
国内生産・冷凍冷蔵拠点及び海外拠点
東洋水産拠点 グループ会社拠点
アメリカ
中国
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品
質 MARUCHAN, INC.を設立して、日本から輸出した
即席めんの販売を開始しました。そして、19 7 7年に はカリフォルニア州ロサンゼルス近郊のアーバイン市 で現地生産をスタートし、現在では生産体制を3工場 に拡大するとともに販売の強化に努め、北・中米地域 で高いシェアを占めるようになりました。
年間およそ40億食※、世界第5位の即席めん消費
国のアメリカで6割、1989年にアメリカ工場から輸 出を開始し年間消費量8億食※に育ったメキシコでは
8割を超えるシェアになっています。特に、メキシコで はマルチャンの即席めんは地元の人々の生活に定着 し、なくてはならない食品になるなど、海外でも多くの お客様においしい笑顔の輪を広げています。
昨年の東日本大震災では、当社でも三陸地区にあ るグループ会社の水産加工場・冷蔵倉庫をはじめ、 東北から関東にかけての複数の生産・販売・保管の 拠点が被害に遭い、従業員や家族の被害も多数あり ました。
震災後、比較的被害の少なかった事業所では、昨年 中に順次復興し、特に女川の製氷工場はサンマの漁 獲期を前に操業を再開することができました。一方、 被害の大きかった石巻の事業所は今年9月、気仙沼は 今年度内を目処に事業再開を予定しています。
地盤沈下の影響やインフラ整備の遅れなどにより、
T O P M E S S A G E
従業員一人ひとりの思いを込めて、
皆様の
「
笑顔
」
のために
トップメッセージ
代表取締役社長
※ 世界ラーメン協会調べ。2010年即席めんの国・地域別総需要実績
「赤いきつね」・「緑のたぬき」をはじめとする即席め んや生めん「焼そば3人前」などの加工食品類の安心 と信頼のマークとして使われているマルちゃんブラン ドは1962年に誕生し、今年50周年を迎えました。
当社では、1961年「マルト印ラーメン味付け」を発 売し、即席めん市場に参入しましたが、その後、事業 の本格展開にあたり、お子様からお年寄りまで幅広 い層のお客様に愛され親しまれるブランドが必要に なりました。そこで、翌年「提供する商品で、お客様 においしさや楽しさ、笑顔をお届けしたい」という願 いを込め、愛らしいまん丸笑顔の「マルちゃん」が誕 生しました。そして、最初のマルちゃんブランド商品 「ハイラーメン」が開発され、それまでのめんに味付け をしたタイプの即席めんに対し、スープを小袋に入れ て別添し、鍋で調理する従来にないタイプの商品とし てヒットしました。味のバリエーションの幅を広げお 客様に新しい価値を提供することで、袋めん市場の拡 大に寄与しました。
その後、国内で様々なマルちゃんブランド商品を製 造・販売するとともに、19 72年、アメリカに現地法人
東日本大震災の
被災地にも笑顔を
海外のマルチャンも
40周年
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予想以上の日数を要しましたが、 震災後全国にある別の事業所やグ ループ会社に移り仕事を続けてき た現地従業員が元の職場に戻り、 笑顔を取り戻す日が来るのも間近 です。そして、事業再開により、水 産物の仕入れや加工、保管サービ スや氷の供給などを通じて地元水産 業復興の一助となり、地域社会が少 しでも笑顔になれるような貢献がで きればと考えています。
このようにマルちゃんブランド は、半世紀にわたり多くの皆様に愛 され親しまれてきました。そして 20 0 9年、ブランドに活力を与え、 新しい時代に対応していくための
企業スローガン「Smiles for All. すべては、笑顔の ために。」を制定しました。この言葉には、マルちゃん ブランドの原点である「皆様に笑顔をお届けしたい」 という願いと、今後事業に取り組んでいく従業員一人 ひとりの決意が込められています。そして、それらの 熱い思いは、昨年発売した「マルちゃん正麺」など、お 客様に今までにない新しい価値を提供する商品として 形になっています。
これからも、私たち東洋水産グループは、お客様に 安全・安心でおいしい商品を提供するための品質・ 生産管理や、お取引先とのパートナーシップを基本 とした安定供給の取り組み、事業活動に伴う省エネ・ 省資源などの環境保全や社会貢献への取り組みを進 めて参ります。様々なステークホルダーの「笑顔」の ために、社会や環境の課題に誠実に向き合い、持続可 能な社会の実現に向けて努めて参ります。
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トピックス
1953
横須賀水産(株)として築地市場内にて創業。
1962
それまで屋号として使用していた「マルト」 マークからの連想で、「マルトちゃん」→「マル ちゃん」となり、その名前にふさわしい、まん丸 ハッピースマイルのマークが 誕生しました。
1970
初代に比べ表情が現代的になり、笑顔のデザインとブラ ンドネームを赤地のフォーマットの中に一体で表す、現在 の形になりました。1978年に発売された「赤いきつね」 など一部商品は、パッケージの色と同化しないよう、例外 として黄色地のマルちゃんも使われていました。
1956
社名を東洋水産(株)に改称。
初 代
マ ル
ち ゃ
ん
誕 生
!
初代マルちゃん
2代目マルちゃん
すべて
は
マルちゃんマークが 誕生した1960年代は高度経済 成長期。人口は1億人を突破し、手軽で高たんぱく質 なエネルギー源として、魚肉ソーセージ・プレスハム など簡便で保存性の高い加工食品が広く求められま した。即席めん、レトルトカレーなどのインスタント 食品が普及し、日本人の食習慣が変わっていった頃で もあります。様々な企業から加
工商品が販売される中、当社の 魚肉ハム・ソーセージや即席め んは、味や品質の面でお客様か ら高い評価をいただきました。
おいしく確かな品質の商品をお届けする
この頃、多彩な商品が取り揃えられたスーパーマー ケットが全国に普及し始め、消費者の買い物の選択肢 が大きく広がりました。カップめんが登場したのも この頃です。当社でも、業界初の「カップうどんきつ ね」を発売し、和風カップめんという新しいジャンル を発展させました。その他にも業界初の即席ワンタ ンである「ホットワンタン」や、家庭で手軽に調理が できるチルドめんの「焼そば3人前」など、現在でも 人気の商品が発売され、新しいおいしさと価値をお届 けしました。
新しい価値のあるおいしさをお届けする
ために
の
「商品を通して笑 顔をお届けしたい」との願いと共にマルちゃんマークが誕 生してから、今 年で50周年を
迎えます。この間、マルちゃんマークは時 代の変 遷とともに姿を変えながら、様々な商品・サービスを通
じてお客 様や社会に笑 顔を届けて参りました。
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海 外
マ ル
チ ャ
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誕 生
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1980
アメリカ進出当初は日本と同じ形の2代目マル ちゃんマークがついた商品を販売していましたが、 1977年にロサンゼルスに工場を設立し、現地製造 が始まって、1980年からアルファベットの海外マ ルちゃんマークが使われ始めました。
1986
2009
企業スローガンを制定。
当社は、1953年に築 地 魚市場 内で“横 須 賀 水 産”として創 業し、195 6年 に「横 須 賀を飛び越えて東 洋一の企 業へ」と願いを込めて“東 洋 水 産”と社名 を変 更しました。当 時、水 産 会 社の多くは、魚市場 内で使っていた呼び名の屋 号を社 章として使 用していました。東 洋 水 産も丸の中に社名の頭 文 字「と」を 組み合わせた「マルト」マークを使っていました。
3 代目マルちゃん
豆ちしき
豆ちしき
親しみやすさやおいしさの印象がより強調されるよう、目や 口元の表情が変わりました。色使いも、温かさや楽しさ、幸福 のイメージが広がる赤と黄色になりました。マルちゃんマー クは当社で発売しているすべての加工食品についており、現在 その商品数は約650種類にもなります。
1972年 に ア メ リ カ にMARUCHAN.INCが 設立され、今年で40周年を迎えます。現在では、 北米・中米を中心に約25カ国で販売され、アメ リカでは6割、メキシコでは8割を超えるシェア を持つほど広く受け入れられています。 商品だけでなく、1984年のロサンゼルスオリ ンピックに協賛しスポーツ活動を応援したり、 メキシコでは少年柔道大会を
開いて日本文化を広げるお手伝 いをしたりするなど、様々な方 法で笑顔をお届けしています。
海外にも広がる笑顔の輪
マルちゃん杯少年柔道大会開始
ロサンゼルスオリンピック協賛の際、五輪組織委員会 の方から、「平和でより良い社会構築のためには、各国が スポーツなどの活動を通じて青少年に対する働きかけを 行っていく必要がある。日本の伝統的な武道を生かし、取 り組みをしてはどうか。」との意見がありました。そこで 当社では、日本で生まれ世界で親しまれている柔道を通 じ、未来を担う子供たちの健全育成を目的に、1986年よ り本大会を開催しております。柔道
の稽古や試合を通して、多くの少年・ 少女に、健康で丈夫な体と礼儀や道 徳を重んじる心、友情やフェアプレー の精神が育まれればと考えています。
だ っ た
マ ル ち ゃ ん マ ー ク の 前 身 は
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トピックス
2009
OUR SLOGAN
当社は、1953年の創業以来、お客様に安全でおいしい商品と、
確実なサービスを提供することに努めてきました。
時代が変わっても、ずっと変わらないのは、
「顧客第一主義」というお客様のことを第一に考える想いです。
私たちにとって、商品やサービスを通じて
お客様の笑顔に出会えることが最大の喜びです。
そして、そのお客様の笑顔は、従業員の喜び溢れる生活へと
つながっていくと考えています。
2009年に制定された当社スローガン
「Smiles for All.すべては、笑顔のために。」は、
創業から大切に引き継いできた想いを明文化し、
当社に関わるすべての人に笑顔を届ける企業でありたいという願いを、
改めて示したものです。
従業員一人ひとりの活動が、お客様、取引先、地域の方々、
未来を担う子供たち、社会、環境に様々な形で笑顔を届け、
また、皆様の笑顔が、私たち従業員の笑顔につながり、
輪となって大きく広がっていく。
皆様からも、従業員からも愛される企業を目指し、
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マ ル ち ゃ ん ス マ イ ル
マ ル ち ゃ ん ス マ イ ル
私たちは、日々の仕事が様々なステークホルダーの笑顔につながるよう、業務に当たっています。 各分野の従業員の具体的な取り組みをご紹介します。
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GO!
品質保証部 分析検証課
稲垣恵子
01
北海道事業部北海道工場 製造第1課
酒井勇季
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北海道事業部 業務部 工務課
坂本昭雄
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総合研究所水産・冷食・ 新規開発グループ
井上智保
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総務部
中垣志保美
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東京冷蔵部大井埠頭冷蔵庫 現業課
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お客様に安心して商品を召し上がっていただくため に、使用する原材料の詳細な検査を行っています。 含まれる成分を分析し、有害物質が検出されないか、安全 基準をクリアしているかを確認することで、原材料の安全 性を保証しています。
仕事の内容について 教えてください
品 質
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生産者とのコミュニケーションには気を配っていま す。私たちが求める水準のものをきちんと作っても らうために、適切な手順の順守をお願いしています。例 えばスープなどに使う三ツ葉の生産者の方に対しては、 分析データをもとに勉強会を開催し、使用工場の担当者 と定期的に産地の巡回も行います。特に気をつけていることは ありますか
A
私の仕事で求められるのは、正確な数値を測 定することです。そのためには、使用する機 器のメンテナンスはもちろん、測定前の処理がとて も重要になります。この処理は私の後輩が行うので すが、知識・技術が必要になるので、しっかり伝授 していきたいと思います。
仕事の中で特に大切なことは 何ですか
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お客様、生産者双方の笑顔のために力になり たいです。例えば、原料の野菜に基準を上回 る農薬が残留してはいけませんが、適切な使用であ れば生産性が上がり、害虫や病気の予防になります。 ただ数値を見るだけではなく背景も知ることで、安 全・安心と効率の両立に貢献できればと思います。今後の目標を 教えてください
A
安全・安心を数値で保証します
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品質保証部 分析検証課
稲垣恵子
品質保証体制
安全で安心な商品をお届けするという基本を守るために、
商品開発から製造・出荷までの各段階において厳しい品質保証体制を構築しています。
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品質保証部が中心となり、グループ全体の品質保証 体制を統括しています。様々な機会を通じて個々の事 業所で行っている保証活動に横串を通すことで、一貫 した同じレベルでの管理を可能にしています。
また、放射性物質検査については、高い精度で測定 ができる機器を導入し、社内検査体制を整えています。
お客様からの様々なお問い合わせには、「お客様相 談室」にて対応しています。社内ネットワークを活用 した「お客様対応システム」により、いただいたお問 い合わせ内容を関連部署と共有し、より安全・安心で、 ご愛顧いただけるように、新商品の開発や商品の改善 に活かしています。
品質保証体制
使用実績のない原材料を採用したり、新しい製法 や形態を用いる商品には、過去の経験から導き出せな いリスクが潜んでいる可能性があります。そういっ たリスクを抽出し、発売前に解決することを目的とし て、開発安全検証会議を毎月行っています。
開発安全検証会議と日々のチェック体制
お客様とのコミュニケーション
この会議には開発担当者だけではなく、原材料調 達部門やお客様相談室の担当者も出席し、原材料の 段階からお客様の手元に届くまでの全ての工程での リスク評価を行い、リスクが認められた場合には然る べき対応策を講じています。
安全性が確保されて発売された商品は、設計通り の再現性を製造工場と品質保証部での二重チェック することにより、品質の管理が行われます。工場では 日々抜き取り検査や工程チェックを行うことで、常に 安定した品質を保つようにしています。品質保証部 では抜き取りサンプルの官能検査や分析を行うととも に、定期的に各工場の分析精度の確認や生産ライン の確認を行うことで、全ての工場が同じレベルで品質 の管理が行える体制を整えています。
当社の主な製造拠点では、ISO9001の規格に基づ く品質保証体制を構築し、安全・安心をより強化す るための活動を行っていますが、事業所ごとの単独の 活動のみでは、課題の深掘りや全社への水平展開の 面で限界があります。
そこで、国内グループの各工場の担当者が当番工 場に集まり、共通の課題について協議する「工場クリ ニック会議」を定期的に開催しており、2011年度で 第五次となりました。複数の工場担当者が課題を共 有することで品質管理の水準を高く維持し、また様々 な視点から検討することで多角的に課題を解決する ことが可能になります。
そして対策の進捗状況や有効性についても、半期 に一度見直す機会
を 設 け、継続的改 善が適切に行われ ているかの確認を 行っています。
工場クリニック会議の実施
● 第五次工場クリニック会議のテーマ(抜粋)
● 異物混入対策 ● 日付・表示印刷の管理 ● 包装・添付品の管理 ● アレルゲンの管理
● ヒューマンエラー対策・
従業員教育
● 労働安全衛生
現場確認の様子
お
客
様
対
応
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テ
ム
お 客 様
お 客 様 相 談 室 お問い合わせに対し、的確かつ迅 速 な対応を心がけています。
商品開発 ・ 研究部門 システムや開発安全検証会議を通じて お問い合わせの内容を共有し、新商品 の開発や商品改善に役立てています。
お問い合わせ 対応
データ入力
製 造 工 場
いただいたご意見を、安全・安心な商品 づくりに活用しています。
情報共有
情報共有
● 品質のダブルチェック体制
品 質 保 証 部
分析結果・試食官能評価結果
● お客様対応システム
工 場
● 原材料受入検査 ● 製品の試食官能評価 ● 理化学検査・微生物検査
製品サンプル・製造記録
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即席めん製造ラインの管理を担当し、人員配置や現 場監督をしています。工場では、整理・整頓・清掃・ 清潔・しつけの5S に、安全(Safety)を加えた6S 活動を 全従業員で徹底しており、商品の工程検査は複数の人が 30 分おきに行うなど、何重にも品質のチェックをしています。
仕事の内容について教えてください
A
工場には、カメラ検査機、X 線検査機などいくつ もの機器があり、それらで一つひとつの商品を検 査しています。機器自体が故障していたら無意味なので、 日ごろからメンテナンスをし、機器によっては 1 日に 6 回 の動作確認テストを行っています。安全・安心のため
どのような取り組みをされていますか
A
1 個作っても、1,000 個作っても、商品は商 品です。1 個くらい何かあってもいいや、とい う考えを絶対に持ってはいけません。商品がお客様 の元へ届き、おいしく召し上がっていただけるよう、 安全・安心に十分配慮し、「いってらっしゃい」とい う気持ちで商品を送り出しています。
商品にはどのような 想いをこめていますか
A
今春から、この新しい北海道工場での製造が始まり、ここからがまた新しいスタート です。今後も、確かな品質の商品とおいしい笑顔 をお客様にお届けできるよう、一つひとつの商品 に想いを込めて製造していきます。
今後の目標を教えてください
A
02
安全・安心の取り組み
お客様の安全・安心への関心は年々高まっています。
全てのお客様にご納得いただける品質を維持できるよう、常に改善に努めています。
北海道事業部 北海道工場 製造第1課
酒井勇季
家族を送り出すつも
りで
商品を作っています
家族を送り出すつも
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そばアレルギーを持つお客様のため に、そば専用のラインを設置してい ます。さらに隣のラインにそば粉が 飛び 散らないよう仕 切り壁を設け、 他の食材から独立させてコンタミネー
ション※を防止しています。
製造ライン内の安全確認
製造ライン内では、いくつもの検査を行っています。この検査に 適合しない商品は、自動的にラインからはずされるようになって います。
ラインの最後には、人の手と 目で、蓋がきちんと閉まって いるかなど、厳しくチェック します。
1 個ずつカメラで撮影 し、スープ・かやくなど の 添 付 漏 れ がな いか を確認します。
カメラ検査機
金 属 製 の異 物 が 混 入 して い な い か を 確 認 します。
金属探知機
金 属 以 外 の 硬 質 異 物 が混入していないかを 確認します。
X線検査機 原材料は、工場に運び込む前にその都度サンプリング検査 などを行い、品質・安全の確認がとれたものを使っています。 また、工場に入る際、従業員はエアシャワーや粘着ローラー でほこりをとります。原材料・資材も同様に自動倉庫に入る 前にエアシャワーを通し、外部からの異物混入を防止します。
原材料の確認
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工場で作られた商品は、工場の研究室と、品質保証部の両 方で、毎日サンプリング検査を行い、分析や試食をして、品質・ 安全性に問題がないか確認をしています。
研究室での商品検査
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アレルゲン対策
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人による確認
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安 全 ・ 安 心 の 取 り 組 み
出 荷
北 海 道 工 場
で の
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※アレルギー物質の混入
エアシャワー
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環境マネジメント
地球環境に配慮した事業活動をグループ全体で実践するために、 環境への取り組みを推進します。
北海道にある 5 つの冷蔵倉庫の、建物、冷凍機、電気 系統など設備全般の管理・補修を担当しています。お客 様の商品を預かる冷蔵庫では、適切な温度管理がなにより重 要な品質です。設備管理は裏方の業務ですが、冷蔵事業サー ビスの品質を支えているという気持ちで業務に当たっています。
業務の内容を教えてください
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石狩の冷蔵庫ではアンモニアの自然冷媒も使って います。石狩第 3 冷蔵庫では、さらに CO₂ も組 み合わせて、働く従業員にとってより安全性の高い設計 となっています。また LED ライトへの切り替えを進め、 省エネの取り組みも行っています。A
庫内の温度上昇の一番の原因は冷気漏れで す。温度が上がると余分な電力を使用してし まい、環境にもよくありません。そのため、扉のゴ ムパッキンをこまめに点検・補修したり、緩衝材で 隙間を埋めたり、庫内の温度が一定に保たれるよう、 日々のメンテナンスを注意深く丁寧に行っています。
環境のために他にはどのような 取り組みをしていますか
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環境のためには、毎日の設備の補修や、機械 の精度を高めて余分な電力を減らすなど、小 さなことでもこつこつと継続することが大事だと思い ます。今後も、日々環境のために何ができるかを考 えながら、冷蔵事業のサービスを通してお客様にも 環境にもマルちゃんスマイルを届けていきたいです。今後の目標を教えてください
A
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北海道冷蔵庫の特徴を教えてください 北海道事業部 業務部 工務課
坂本昭雄
小さな一歩を
毎日
積み重ねるこ
とが大事です
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ISO認証取得事業所では、教育を受けた内部監査員 により定期的に内部監査を実施しています。PDCA サイクルを回すことにより、積極的な改善に努めてい ます。また、構築したシステムが有効に機能している かをより客観的に確認するために、異なる部門の従業 員が監査チームに入り、部門を横断する形で監査を 行っています。
ISO内部監査
● ISO内部監査の改善サイクル
監査計画の立案 監査計画を立案し、
監査チームが チェックリストを作成
内部監査の実施 他部門の監査員が、
現場にて 運用状況などを確認 効果の確認
監査チームが 改善結果、 及び有効性を確認
指摘内容の改善 指摘を受けた部門は、 改善〈是正・予防処置〉を
実施
埼玉工場の内部監査(現場点検)
省エネ法改正や各自治体の環境条例などの強化に 対応するため、当社グループでは2010年より工場部 門、冷蔵庫部門、オフィス部門が各部門ごとに定期的 に情報交換を行っています。特にエネルギー消費量 が大きい工場部門、冷蔵庫部門では年2回各事業所 の環境担当者が集まり、現場の事例紹介も含め検討 を行っています。
従来は省エネ計画進捗状況確認、管理標準の作成 など、省エネに関する事項が中心の「省エネミーティ ング」との位置付けでしたが、今年度から省エネの話
環境ミーティング
全国冷蔵庫部門 環境ミーティング風景
地球環境に配慮した事業活動をグループ全体で実 施するためには、環境マネジメントシステムの導入が不 可欠であるとの観点から、グループ会社を含む全国の事 業所においてISO14001の認証取得を進めています。
環境負荷軽減のための取り組みとして、環境関連 法令の順守を基本に、各取得事業所において目標を 定め、達成のために内部監査をはじめとした定期的な チェックを実施しています。グループ全体としては、 改正省エネ法に定める3カ年の省エネ目標を設定し、 その達成に向けて様々な施策を行っています。
この他、グループ全体で円滑に情報の共有ができる よう、各部署の担当者が集まって取り組みの紹介など を行う「環境ミーティング」を定期的に開催していま す。また、環境に対する施策の基本となる正確な環境 データを効率的に収集するために専用の統合管理ソ フトを導入し、各部署に展開しています。
環境マネジメント体制
http://www.maruchan.co.jp/csr/ environment.html
ISOの認証取得状況の詳細については、当社ホーム ページにてご覧いただけます
題だけではなく、産業廃棄物や環境データ統合管理 ソフトの導入などの環境に関するテーマを加え、「環 境ミーティング」へと内容を拡充させました。
2012年3月に東扇島第二冷蔵庫で開かれた冷蔵庫 部門の会議では、冷気漏れを防止するための防熱扉の 改善や庫内照明のLED化など、節電の取り組みを全員 で実地確認し、具体的事例の水平展開を行いました。
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03
POINT
01
環 境
環境負荷データ
事業活動を通じて発生する環境負荷の正確な把握に努め、グループ全体で負荷の低減に取り組んでいます。
グループ全体での総エネルギー使用量 は4,026TJ(テラジュール※1)になります。
これは約105,000世帯※2が1年間で使用
するエネルギー量に相当します。
エネルギー使用量
4,026
TJ
グループ全体での水資源投入量は4,457千㎥ になります。これは東京ドーム約3.6杯分の水 の量に相当します。
水資源投入量
4,457
千㎥
事業活動における環境負荷の把握(国内)
※1 テラは1兆倍、ジュールはエネルギー量を表す単位 ※2 本社のある東京都港区の世帯数とほぼ同じ
約
3.6
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約
3.6
杯分
約
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杯分
約
105,000
世帯
約
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世帯
約
105,000
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約
1,460
万本
約
1,460
万本
約
1,460
万本
※ 1haのスギ林の年間 CO₂ 吸収量: 7.8トン(林野庁 HPより)
グループ全体でのCO₂排出 量は198千トンになります。 これは山手線の内側の4倍の 広さのスギ林(スギ約1,460 万本)が1年間に吸収する CO₂の量※に相当します。
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生
産
工
場
冷
蔵
倉
庫
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フ
ィ
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物
流
O U T P U T
エネルギー TJ
● 電力
● 都市ガス
● A重油
● 蒸気
116,979 24,141 5,552 113,001
補充冷媒
● 補充冷媒量 kg
原材料調達
● 原材料
● 包装資材 万t万t
水資源
● 水資源量 千m³
エネルギー
●(総輸送量)136.5 百万トンキロ
エネルギー
TJ
TJ
水資源
● 水資源量
エネルギー TJ
補充冷媒
水資源
大気への放出
● CO₂
● NOx
● SOx
125 64 30
生産
● 生産量 45
産業廃棄物
● 産業廃棄物排出量
(うち最終処分量)12,35657
排水
大気への放出
大気への放出
産業廃棄物
排水
大気への放出
産業廃棄物
排水
I N P U T
東洋水産全工場 + 東洋水産グループ
全製造拠点
本社、総合研究所、 東洋水産グループ、 全営業拠点(配送センター含む)
東洋水産グループ 全冷蔵倉庫
算出根拠
・電力については、電気事業連合会2009年度実績に基づく使用端CO₂排出原単位(0.351kg−CO₂ /kWh)を使用 ・NOx、SOxについては環境省「 環境報告ガイドライン2012年版 」に基づく
千kWh 千m³ ㎘ GJ 2,747 32 5 4,223
● 電力
● 都市ガス
● ガソリン
● A重油
3,611 113 460 86
千kWh 千m³ ㎘ ㎘
● 電力 104,076 千kWh
● 補充冷媒量 6,307 kg
● 水資源量 211 千m³
● 排水量 2,766 千t t t
t t 万t
千m³
● CO₂ 21 千t
● CO₂ 3 千t
● 産業廃棄物排出量
(うち最終処分量) 2183 tt
● 排水量 18 千m³
● CO₂ 49 千t
● 産業廃棄物排出量
(うち最終処分量) 4552 tt
● 排水量 93 千m³
国内事業所マテリアルバランス
海
外
O U T P U T
エネルギー 1,813TJ
● 電力
● 天然ガス
● 軽油
61,351 27,318 290
大気への放出
● CO₂ 90
I N P U T
千kWh 千m³ ㎘
千t
海外における環境負荷
23 千m³
合
計
エネルギー 大気への放出
●エネルギー使用量 4,026 TJ ● CO₂ 198 千t 13,029 t
産業廃棄物
● 産業廃棄物排出量
国 内 グ ル ー プ
海 外 グ ル ー プ
2,651
303
61
1,011
水資源
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境
社
会
環 境
サケを切り身やフレークなどに加工する際に廃棄さ れている皮の部分を利用し、エキスを抽出すること に取り組んでいます。まだ試作の段階ですが、甲殻類の 殻から抽出したオイルは既に当社で製造している商品に使 用されているので、同じく実用化を目指しています。
現在の取り組みについて 教えてください
A
開発にあたり気をつけて いることはありますか
A
魚の可食部分は意外と少なく、サケも全体 の半分近くが使われずに廃棄されてしまい ます。当社はサケの取扱量が多く、また通常使用 されない部位の中でも特に皮の部分には旨味の 成分が詰まっていることから、まずサケの皮を使 うことにしました。
なぜサケの皮に 着目したのですか
A
サケに関しても、皮の他にも骨やひれなど 使われずに処分されている部位があります し、当社が取り扱っている魚はマグロなど他にも 多数あります。それらについても検討を進めてい るところです。魚は全て使い切るというのが、究極 の目標です。今後の目標を教えてください
A
環境負荷低減の取り組み
CO₂・廃棄物の排出量の削減や省エネは、自然の恵みをいただく食品企業にとって重要な課題です。 設備や業務方法の改善によって積極的に取り組んでいきます。
魚の全てを使い切りたいです
魚の全てを使い切りたいです
総合研究所 水産・冷食・新規開発グループ井上智保
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会
CO₂排出量の把握
当社グループでは省エネ法の定めるところにより、 2009年度から3年後(2012年度)までの省エネ目 標を設定し、この3年間でCO₂排出量を3%削減する ことを目標としています。
これを達成するために、各事業所で具体的な対策 を定めて削減に向け活動しており、2011年度終了時 点では削減累計で目標の91%まで到達し、計画最終 年度の2012年度の削減計画と併せ、目標を達成でき る見通しとなっております。
今後は、新たな目標の設定も視野に、グループ全体 で課題の解消に取り組んでいきます。
CO₂削減中期目標と進捗
削減目標 2010年度実績 2011年度実績
東洋水産(工場) 東洋水産(冷蔵倉庫)
グループ会社
計
※削減量算出に際しては、原油換算(kℓ)ベースの係数2.619(t- CO₂/kℓ)を使用 (t- CO₂) ● 2012年度までの中長期目標に対する進捗状況
1,840 1,150 3,830 6,820 1,207 858 2,438 4,503 584 296 800 1,680
近年では国の定める法律に加え、東京都条例など によるCO₂排出に係る規制が強化される一方、外部 からの環境負荷情報の開示要請の動きも強まる傾向 にあり、これらに対応することが今後ますます重要に なってくるものと考えられます。
当社ではCSR広報部が窓口となって環境データを 収集し、数値の正確性を期すため、各事業所の担当者 と確認しながら集計・分析を行っています。2011 年度分データについては、これまで国内のみだった集 計範囲を海外にまで拡大しました。
また、2012年4月より新たに国内外グループ全体に 環境データ統合管理ソフトを導入し、データのタイム リーな把握及び精度向上を図るとともに、CO₂排出 量削減に取り組んでいます。
(千 t- CO₂)
倴侢
20 20 1
● CO₂排出量の推移(国内グループ)
2
ス
場
物 事業
● 2011年度 東洋水産グループCO₂排出量
CO₂排出量算出の根拠
● 電力については、電気事業連合会2009年度実績に基づく使用端CO₂排出原単位 (0.351㎏ -CO₂ /kWh)を使用
● 電力以外については、温対法の換算係数を使用
● 海外事業所の電力については、GHGプロコトルの排出係数を使用
● 使用冷媒については、 IPCC4次レポート「地球温暖化係数(GWP)」を使用 ※物流の算定範囲は、東洋水産(株)における省エネ法(特定荷主)の適用範囲
倴侢
倴侢
倴侢 実
1 40 1 150 0
1 20 5 2 4
1 20 5 2 4
20
1
4 50 5 4 2 00
工場 冷蔵倉庫 グループ会社
2011年度実績 2012年度予定
東洋水産 (工場)
熱回収システムの導入
(埼玉工場) コンプレッサー台数制御(埼玉工場) 半生めん 乾燥機湿度
自動制御(埼玉工場) 冷凍めん製造設備更新(焼津工場) 東洋水産
(冷蔵倉庫)
冷凍機オイルの 計画的交換 (東扇島第二)
空調機のメンテナンス (神戸冷蔵庫) グループ
会社
廃油再生燃料化装置 の導入(甲府東洋)
即席めん製造設備 更新(フクシマフーズ) 冷凍機オイルの計画
的交換(埼北東洋)
400 200 150
250
● CO₂削減の主な施策 (t- CO₂)
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境
社
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環 境
駿河湾に面し立地している焼津工場は、うどん・ そば・ラ ーメンなどの業務用を中心とした冷凍めん を製造しており、製造工程の茹で釜では、大量の湯 を使用しています。
従来はうどんの茹で工程と同容量のお湯でラーメ ンを茹でるライン設計でした。そのため、大量の水や 蒸気を使用していました。
そこで、2012年2月に省エネ・節水の観点から、茹 で釜の中央部に遮蔽版を設置しました。ラーメンの 製造時には遮蔽板を閉めることによって、湯の使用量 が約3分の1となり、年間約1,400トンの節水を実現 しました。
また水を加温するためのエネルギー(液化天然ガス) 使用量は年間の原油換算値で約71kℓの削減となり、 CO₂排出量は年間約137トン削減されました。
焼津工場では、2012年度も冷凍そばラインの茹で 釜交換による省エネ、節水を予定しており、今後も環 境負荷の低減に向け取り組みを継続していきます。
焼津工場の省エネ・節水の取り組み
茹で釜に設置した遮蔽版
食品リサイクル法第9条の規定に基づき、前年度に おいて生じた食品廃棄物などの発生量が100トン以 上である食品関連事業者は、毎年度、食品廃棄物の 発生量及び食品循環資源の再生利用などの状況につ いて、主務大臣に報告する必要があります。
当社の2011年度のリサイクル率は94.7%でした。 飼料・肥料としての再生利用に適している食品廃棄 物については、発生部門と飼料・肥料製造工場との 地理的距離などを勘案しながら、再生利用を継続し て推進しており、2009年度以降、食品製造業におい て目標とされる85%以上を維持しております。
2011年度はグループ再編による工場集約化や新
食品リサイクル法への取り組み
当社は省エネ法に基づく特定荷主に指定されてお り、エネルギーの使用原単位を前年度に対して改善 し、かつ過去5年平均で1%以上改善することが求め られています。
2011年度はこれに対応して、関東工場への生産集 約に伴う幹線輸送距離の短縮や、水産物配送におけ る貨物の集約により合理化を推進するとともに、輸送 に際し積載率の向上と大型車両の使用などの計画配 送にも継続的に取り組みました。
結果、輸送距離・エネルギー使用量ともに減少、原 単位も前年度より改善され、年平均では96.7%とな り目標を達成することができました。2012年度は 北海道工場の移転に伴う輸送距離の短縮などを計画 しており、関連する部門で定期的に進捗状況を確認 しつつ、計画達成に向け取り組んでいきます。
特定荷主としての対応
商品などの生産数量の増加に伴い、食品廃棄物発生量が増加しておりますが、今後は食品廃棄物発生量の抑制にも積極的に取り組んでいきます。
倴侢 4 1
5 2 4 5
4
2 1
4
廃棄物発生量 リサイクル率
● 食品リサイクルの推移
トン
2 0
5 5
倴侢 140 2 14 1 5
5
総輸送量 エネルギー使用原単位
● 総輸送量、エネルギー使用原単位※の推移
※ 集計精度向上により、 2010年度数値は昨年度CSR報告書掲載数値と変更 しております。
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ウナギは日本人の食生活に深く根付いていますが、 近年では資源の枯渇のおそれが盛んに取り沙汰され ています。現在流通しているウナギのほとんどが国 内外で養殖されたものであり、養殖は天然のシラスウ ナギ(孵化した仔魚が成長・変態した後のウナギの 子供)を捕獲して行われています。このシラスウナギ の漁獲量が激減しており、流通量の減少や価格の高 騰の原因となっています。
ウナギを卵から育て、親になったウナギから卵を採 取してまた育てる完全養殖が可能になれば、天然資 源を保護した上でウナギを安定的に供給することが できます。このシラスウナギの大量生産技術を研究 するため、当社では現在の独立行政法人 農業・食 品産業技術総合研究機構他の出資を受け、愛知県渥 美半島の伊良湖岬近くに「いらご研究所」を1996 年に設立しました。
これまでに、東京大学大気海洋研究所や静岡県水 産試験場と共同でウナギの産卵地であるマリアナ海 域での生態調査研究を行い、また親ウナギの成熟・ 産卵機構、仔魚の育成などの研究を進め、卵から成魚 になるまでのサイクルを回すことに成功しています。 しかしながら、ウナギの成長過程にはまだ未解明な部 分が多く、大量生産技術の開発には至っていません。 日本の食文化を守るため、これからも研究を継続し ていきます。
生物多様性
当社の事業は自然の恵みを受け取ることで成り立っています。
その恵みが将来にわたって継続するよう、当社としてできることを行っていきます。
ウナギの完全養殖に向けた研究
地元の子供たちによる放流
駿河湾に臨む伊豆半島西海岸に位置する田子工場 では、地域貢献活動の一環として、1996年よりカサ ゴやヒラメの稚魚放流活動を行っており、今年で14 回目を迎えました。
今年も昨年と同じく、放流場所に定着しやすく、食 用として人気の高いカサゴの稚魚を放流しました。 当日は地元漁業協同組合及び関係者の皆様、そして 地元の子供たちにもお手伝いをお願いし、無事に3海 域にて合計18,000尾を海に放つことができました。
稚魚の一部に放流されたものであることが識別で きるよう、今年も昨年と同様の処置を施しました。今 回の放流活動を通じて、少しでも水産資源の保護・ 育成につながればと考えています。
稚魚の放流活動
仔魚(レプトセファルス)
シラスウナギ
成長・変態
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会
女性社員に頼りにさ
れるのは
うれしいです
今はどのような
勤務体制なのですか 推進されたそうですね事務服の改善を
育児を始めてから
変わったことはありますか 教えてください今後の目標を
社 会
総務部
中垣志保美
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従業員との関わり
企業を支えているのは従業員一人ひとりです。
各人が性別や年齢に関係なく十分にその能力を発揮できるよう、環境を整えています。
短時間勤務制度を利用して定時より 2 時 間早く退社し、娘を幼稚園に迎えに行っ てから帰宅しています。こうした制度の利用は 子供の3 歳の誕生日までとする会社が多いなか、 当社では小学校を卒業するまで認められている ので、安心して仕事を続けられています。
A
自分の出産時にはマタニティー用の事務 服がなく、これから出産する社員のこと を考え、上司にお願いをして導入してもらいまし た。選定の際は、ウエストを楽に調整できたり 足元が冷えないようになっているなど、母体の ことを第一に考えました。今では多くの女性が 着用してくれています。A
他の方よりも勤 務 時間が 限られている分、 時間の使い方を工夫するようになりました。 やるべきことに優先順位を付け、効率よく業務を行 うよう心掛けています。
A
総務部ということもあり、様々な部署の女性か ら育児と仕事についての相談を受けることがあ ります。自分の経験も活かしながら、より仕事のしや すい環境づくりの役に立てればと思っています。A
女性社員に頼りにさ
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社
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従業員同士の交流の一環として、横浜スタジアム にて毎年、東洋水産グループの大運動会を実施して います。2004年10月から始まり、昨年で8回目を迎 えた恒例行事です。全国各地より従業員、家族及び OBが集い、昨年は約2,400名が参加して親交を深め ました。東日本大震災で大きな被害を受けた東洋冷 凍とサンリク東洋も「ガンバレサンリクチーム」として 参加し、震災後、他県の工場で業務に当たっている従業 員同士久しぶりの再会を楽しんでいました。
TSグループ大運動会
従業員の親睦及び福利厚生を目的とする組織とし て、東友会(本部:本社)があります。野球部やテニ ス部、釣り部などを置き、活動を助成する他、結婚や 出産の祝金や弔慰金の贈呈、社内行事の開催を行っ ています。
また一部事業所では、健康保険組合からの補助に より、希望者を対象としたインフルエンザの予防接種 を行っています。
福利厚生活動
チーム対抗で行われる綱引き
当社では、経営者と従業員がお互い尊重しあい、能 力を十分発揮できてこそ会社が発展するという考え のもと、「人間尊重・人間活用の経営」を目指してい ます。
人材育成はOJTを基本とし、現場での職務遂行を 通じて必要な知識や経験、企業文化、組織マインドを 育んでいます。また、OJTと有機的に結びつき、従業 員の意欲・自主性・業務遂行能力を高めるOff-JT 集合型研修の拡充にも力を入れています。
この他、通信教育補助制度や、工場技術者の後継 育成を目的とした技術伝承・品質管理勉強会の実施 など、当社の未来を担う人材の育成に努めています。
人材育成
● 各種の集合型研修と目的
従業員の平均年齢・勤続年数
● 人数 13人
● 女性比 1.85%
管理職以上の女性
● 人数 74人
定年退職者再雇用人数
● 人数 17人
育児休業取得者数
● 人数 45人
● 比率 2.22%
障がい者雇用 平均年齢 平均勤続年数
男性 女性 全体
● 男子大卒以上 37人
● 女子大卒以上 13人
● 高卒他 26人
合 計 76人
新卒採用者数(2011年4月入社)
従業員関連データ
階 層 別 研 修 新入社員、総合職、管理職、各役職者など、各職務で求められる能 力や意識の向上
コーチング研修 部下を主体的に動かす具体的なマネージメント手法の修得
ロジカルリスニング
研修 コミュニケーション力、問題解決力の向上を目指す
営業研修 体系的に確立された実践的な営業スキルの修得
米国・メキシコ 研修
海外事業の現場と事業に関わる人と 交流をすることで、広い視野を持っ て業務を遂行できる人材を育成
開発リーダー 鍛錬道場
マーケティングの基礎知識を学び、 新しい価値のある商品の企画・開 発の実践
指
名
型
研
修
公
募
型
研
修
2,022
人女性/ 60代以上
32人
女性/ 50代
128人
女性/ 40代
144人
女性/ 30代
192人
女性/ 10代・20代
207人
東洋水産(株)の従業員構成比
男性/ 60代以上
48人
男性/ 10代・20代
272人
男性/ 30代
340人
男性/ 40代
408人
男性/ 50代
251人
16 .9年 8 .6年 14 .1年 40 .5歳
38 .1歳 39 .7歳
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会
社 会
原材料の調達先やマルちゃん商品の製造を委託す る会社は、安全性や食品衛生法などの関連法規に適 合しているかを最も重要視して、選定を行っていま す。また、原材料の調達先に対しては、独自の厳しい 安全基準を盛り込んだ規格書を取り交わし、一貫した 品質管理が行える体制を整えています。
取引先の選定・管理について
水産物を取り扱うグループ会社、新東物産(株)で は、チルドの「えびシュウマイ」などに使用するエビ を、タイより輸入しています。衛生的に管理された養 殖池で育てられたエビは、全て手作業で殻剥き、内臓 取りが行われた後、品質検査に合格したもののみを凍 結して日本に送っています。
現地では日本国内と同じ厳しい品質管理の基準が 適用されており、本社品質保証部の担当者が定期的 に現地を訪れ、適切な管理が行われているか検査を 行っています。
輸入水産品の管理
タイ国内のエビ加工工場
取引先との関わり
取引先とのパートナーシップは円滑な事業運営に欠かせません。 良好な関係が築けるよう努めています。
当社では、品質向上の取り組みとして、品質保証 部が、当社グループの工場と同様、品質管理レベル の維持向上のため製造委託会社にもお願いし、定期 的点検などを実施し、品質面や衛生面の改善を図っ ています。
冷凍野菜・冷凍食品・フリーズドライ品などを輸 入している海外の製造委託先についても、国内と同 様に定期的に、産地農場・工場の点検や、工場の衛生 監査を実施しており、海外調達先の安全・安心に向 けた取り組みも行っています。
今後も、品質保証体制を強化するため、製造委託先 とのパートナーシップの強化を図っていきます。
製造委託先との取り組み
中国の農園での監査
品質保証部 安全検証推進課 課長
進藤裕一
輸入原材料の安全性を確認するため、野菜類の栽 培状況や魚介類の養殖状況の確認を行っています。 農場や養殖池の周辺環境、肥料、農薬散布の管理 記録の確認、病虫害発生状況や生育確認など多岐 にわたります。やはり現地の方々とコミュニケーショ ンを密にして信頼関係を深めることが大変重要な ことです。